プロジェクトについて
JCDN
国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェクト
趣旨・目的
日本と海外、両国のダンス・アーティストが、今まで経験したことがない互いの国の文化・歴史、伝統芸能・芸術に影響や触発を受けるようなダンス国際交流を通じて、アーティストとしての活動の視野を広めていく。両国のアーティストとの共同制作を通して、双方が質の高い同時代の芸術文化を創造・共有し発信していくこと。
そのために実施する目標
JCDNの持つ国内外のネットワークを活かし、そのプロジェクトに適した日本各地のダンスの拠点となる劇場・芸術団体組織等と連携を結び、海外から招聘するダンス・アーティストの作品制作を可能にするダンス・イン・レジデンスの機会・拠点をつくりだすこと。
海外の芸術団体組織とパートナーを組み、その国のダンス・アーティストを招聘し、日本人アーティストとの共同作品制作を行なうことを促進する。そのためのプログラムをコーディネート、経済面、環境面をサポートする。ここから創出した作品を国内、海外に向けて発信していくことをめざす。
海外からアーティストを招聘するだけではなく、同時に日本人アーティストが、相手国で滞在制作を行えるよう、両国間でのエクスチェンジ制作可能な環境をつくりだす。双方の国・場所・人のレジデンス・エクスチェンジ・プロジェクトとして実施することで、国際的に活動するアーティストの活動支援、作品創作のサポート、そしてその先の上演の機会をつくり制作する・発信する視点を持つ。
これまでのプロジェクト
2011年度より【文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業】として、5ヵ年計画で開始。今年度はその4回目にあたる。
【2011年度 日本/フィンランド共同制作】
http://jf2012.jcdn.org/
フィンランドのZODIAK(http://www.zodiak.fi/)とJCDNがパートナーとして協力体制をとり企画実施。2作品を共同制作。
2010年11月ZODIAKとJCDNが各国の振付家、フィンランド:エルヴィ・シレン、日本:坂本公成を選出。相手国のダンサーと、相手国でレジデンスし制作。同プログラムを互いの国で実施する。[助成:(公財)セゾン文化財団・3年間]
1年目:制作&初演。2年目:各国のフェスティバルで上演。
3年目:更なる上演の機会を求め2作品をTPAMで上演
エルヴィ・シレン振付作品「KITE」制作
□2011年夏、鳥の演劇祭で自身の作品を上演後、オーディションで日本人ダンサー垣尾優・川口隆夫・玉邑浩二・岩淵多喜子・立石裕美の5名を選出。照明家:藤本隆行、作曲家:アーケ・オッサラと、2012年1月から東京で滞在制作開始。
□2月、途中経過発表&プレゼンテーション|舞台芸術AIRミーティング@TPAM 参加プログラム。(会場:BankART Studio NYK)
□3月、初演@京都芸術センター 2回公演。(共催:京都芸術センター)
坂本公成振付作品「灰が降る」(Ash is falling)
□2011年夏、Full Moon DANCE FESTIVALで自身の作品を上演後、オーディションでフィンランド人ダンサー5名を選出。
□2012年3月からフィンランド人ダンサー5名、照明家:藤本隆行、作曲家:山中透が、ヘルシンキZODIAK–で滞在制作開始。(PAJ:国際交流基金助成事業)
□4月、初演@ヘルシンキにて6回公演。(ZODIAKのシーズン・プログラムとして)
2012年
□6月、「KITE」@KUOPIO DANCE FESTIVAL http://www.kuopiodancefestival.fi/en/home
(フィン)2回公演(助成:国際交流基金)
□7月、「灰が降る」@Full Moon DANCE FESTIVAL http://www.fullmoondance.fi/
(フィン)1回公演
□9月、「KITE」「灰が降る」ダブルビル@鳥の演劇祭5(日本)2回公演
2014年
□2月、「KITE」「灰が降る」ダブルビル@TPAMインターナショナル・ショーケースhttp://www.tpam.or.jp/2014/program/showing/internationalshowcase/ervi_siren_kosei_sakamoto/
(日本)1回公演
【2012-2013年度 日本/韓国共同制作】
招聘アーティスト:チョン・ヨンドゥ
2012年度 http://jk2013.jcdn.org/ 「baram」
2013年度 http://jk2014.jcdn.org/ 「カラスとカササギ」
チョン・ヨンドゥが、韓国と福岡を行き来しながら、韓国と日本のダンサー・音楽家・演劇・美術・映像など他ジャンルにわたるアーティストとの共同制作作品を行った。(ダンス作品、演劇作品、インスタレーション、映像作品)日韓の歴史文化や民族をテーマに、福岡地域に深くリサーチとインタビューを重ね、作品制作を推し進めた。2年目の2013年は、日本と韓国の昔話や民話をベースに、ヨンドゥが創作したストーリを軸に、日韓のアーティストとのコラボレーション・ダンス作品を制作。今後、日本/韓国両国での上演を計画しています。