熱風インスタレーション

舞台作品「熱風」の中で使われた平野正樹の写真、飯名尚人の映画作品、上演テキストを展示します。

2014年9月2日(火)〜7日(日)10時〜20時 ※最終日は16時まで

会場:京都芸術センター(講堂)
入場無料

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2時間30分の大作となった舞台作品『熱風』が終了、会場には写真をそのまま残して展示してます。
舞台作品なんだからさー、さっさと撤収して帰れよー、と思う人もいるのかいないのか、まぁそういわずに僕の話も聞いてくれ、「熱風」展でやりたいこと、
写真と言葉、のコラボレーション。
自分なりの実験として、今回、僕の台本と平野正樹さんの写真を並べて展示してみました。
写真からしてみたら、言葉をくっ付けるなんて大きなお世話だ!ってこともある。

でも『熱風』のワンシーンにこういうのがある。
サラエボの壁の穴の写真を撮った時、同行した学生のガイドが「ボスニア人は、そういう撮影の仕方は好きじゃないと思う」と写真家に言って、いなくなってしまった。だからこの写真は一人で撮影したんだ、と。

1枚の写真にはそういう対話や交渉が無数にある。感情が詰まっている。
そういうことも「読む」ために、今回物語をくっ付けた。
ここに展示した言葉は、写真を解説をする言葉ではなく、物語。
親切な作品解説パネルではなく。
なんだろう、写真の横に一冊の小説が置いてある、というか、そういうイメージ。
写真を「見る」とき、同時に「読む」ということが行われている、そうでなければ我々はこの巧みな映像メディアにうっかり騙されてしまう。
ただ見てるだけだと、キューバの写真だね、モスクワの写真だね、サラエボの写真だね、と情報しか見えて来ないけれど、写真を「読む」と、その背景には色々な物語がある、撮影した人の意図もある、どうしてこのキューバの子どもたちはカメラ目線で笑っているのだろう、、、今回『熱風』ではその風景を撮影した写真家の物語を軸に言葉を書いて来た、と思う。
作中で流れる短編映画の台本も展示しました。
台本にはあるけど、映像の方でカットされてる言葉もいくつか。
そんなことも見てもらえたら面白いかも、という感じで。

テキスト:飯名尚人


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作品の中で上映される短編映画の上映(ループ上映/30分作品)

映画の脚本も見ながら、観ることができます。

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